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"失敗"から学ぶ、
成功する基本のお菓子
vol.5 アメリカンスコーン

第5回目は、紅茶やコーヒーとも相性が良く、
朝食にもぴったりな「アメリカンスコーン」です。

「膨らまない」「ザクザクとした食感が出ない」

などの失敗に陥りがちですよね。失敗の原因を知って綺麗に膨らんだ絶品スコーンを焼きましょう!

ザクザクとした食感が

出ない原因

  1. ・レシピに生クリームやヨーグルトが
    入っている
  2. ・生地を捏ねすぎている
  3. ・粉類とバターを混ぜ過ぎた



膨らまない原因

  1. ・オーブンの温度が低すぎた
  2. ・バターがしっかり冷えていなかった
  3. ・小麦粉とベーキングパウダーを
    しっかり混ぜていない
失敗しないアメリカンスコーンのレシピ
所要時間:約1時間(焼き時間含む)
日持ち期間:常温で3日

材料(約8㎝の3角形6個分)

  1. 薄力粉 150g
  2. 準強力粉 50g
  3. ベーキングパウダー 10g
  4. グラニュー糖 30g
  5. 2g
  6. 無塩バター 50g
  7. チョコレート 30g
  8. ・牛乳 100ml

下準備

1.バターを1センチ角に切り、冷蔵庫で冷やす。

焼いたときにバターが溶けて空間になり、層が出来る。

【 失敗の原因はここ! 】

焼く前にバターが溶けると層が出来ず、サクッとした食感にならない。

2.薄力粉、準強力粉、ベーキングパウダーを一緒にふるう。

ダマや、不純物を取り除き、粉に空気を含ませるために必須。

【 失敗の原因はここ! 】

粉類はふるって粒子を均一にしないと、生地が混ざりづらく膨らまない原因になる。

3.オーブンを190℃に予熱する。

予熱設定したらすぐに焼かずに、5分位経過してから入れることで、 庫内の温度が均等になり、扉を開けても温度が下がりづらくなる。

【 失敗の原因はここ! 】

予熱が不十分だと、生地が膨らまない。

4.天板にクッキングシートを敷いておく。

作り方

- 1 -

ボールにふるった粉類、グラニュー糖、塩を入れて3回くらい泡だて器で混ぜる。

  1. ・軽く空気を含ませる要領で大きく混ぜる。

-2-

冷蔵庫から出したバターを入れ、スケッパーで切るように混ぜ、粉類と合わせる。

  1. ・バターの粒が残っている状態で良い。
  2. ・捏ねないよう、常に切るように混ぜ合わせてさらさらにする。

【 失敗の原因はここ! 】

バターが冷えていないと、粉類と捏ねた状態になり、
生地の層が出来ずにサクッとした食感にならない。

- 3 -

真ん中にくぼみをつくり、牛乳を入れ全体をざっくり混ぜる。

  1. ・練らないように気を付ける。

【 失敗の原因はここ! 】

練ってしまうと、小麦粉からグルテンが出てしまい、硬い食感になってしまう。

- 4 -

軽くまとめて台の上に出し、粗刻みしたチョコレートを加える。 スケッパーで2つに折りたたみ、軽く伸ばす。
90度角度を変えて、2つに折りたたむ作業を3回繰り返す。

  1. ・バターが溶けるので、手でべたべた触らないよ
    うにする。

- 5 -

約2㎝の厚さになるように丸く成形し、6等分にナイフでカットする。

  1. ・カットした断面を触ると膨らみが悪くなるので、触らないようにする。

- 6 -

天板に並べ190℃のオーブンで25分焼く。

  1. ・スケッパーなどを使用し、断面を触らないように気を付けてのせる。

【 失敗の原因はここ! 】

オーブン庫内が設定温度に達していないと、
うまく生地が膨らまないので、必ず温度が上がった状態で焼く。

簡単アレンジ

ベーコン・枝豆・チーズのスコーン

<分量>
  薄力粉  150g
  準強力粉  50g
  ベーキングパウダー  10g
  塩  3g
  無塩バター  50g
  牛乳  100ml
  グラニュー糖  10g
  枝豆  50g
  ベーコン  30g
  シュレッドチーズ  30g

作り方は同じで具材が変わる食事系のスコーン。 焼く前に表面にチーズ(分量外)をのせて焼く。

ティータイムのお供にぴったなアメリカンスコーン、
上手に膨らみ食べ応えある食感に仕上がりましたでしょうか?
手軽なおやつや軽食に、ぜひ作ってみてくださいね。

次回のテーマは、老若男女に愛される定番スイーツ「プリン」です。
「すが出る」「口溶けが悪い」といった失敗の原因を知って、
滑らかな美味しいプリンを作りましょう!

このレシピで使用する材料・道具

筆者紹介

料理教室講師/フードプランナー
石川さくら
地元の洋菓子店、イタリア料理店を経て東京へ。
京都に本店を持つイタリアンなどで勤務した後、和食や洋菓子などのメニュー開発、
レシピ提供等を手掛ける。
現在、大阪市内のレストランに勤務する傍ら、簡単に作れるカジュアルな料理と
お菓子の教室「mamma kitchen」を主宰。

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