黒砂糖(Dark Muscovado)はあんまりお菓子には使われませんが、今回はあえてこの黒糖を使ってのカトルカール(Quatre-Quarts)を作ってみました。
黒糖は実に白砂糖の236倍ものカルシウムや他のミネラルが含まれた栄養と風味の良い砂糖です。カロリーも若干、グラニュー糖よりも低いところが魅力的です。
含密糖の一種(和三盆もこのカテゴリーに入る)で、さとうきびからの栄養分が一番ダイレクトに含まれている、カロリーが少ない砂糖が黒砂糖というわけです。
この黒砂糖に相性が良い、バナナをキャラメリゼして、同じさとうきびから作られたラム酒でフランべしたものを入れたケーキに仕上げました。こうやってちょっと、バナナに細工するだけで、味も風味も格段に上がります。
なお、カトルカールはフランス語ですが、パウンドケーキと同じ。つまり砂糖、バター、小麦粉、卵が4分の1ずつ入ったものがカトルカールです。なので、このケーキは焼きたてよりも1日経った方が味にコクと深みが増して、もっとおいしく感じますよ。
私のカトルカールは配合をちょっと変えて、軽く仕上がるようにしてあります。ふんわりとした食感とキャラメリゼしたバナナのもっちりとした感じを楽しんでくださいね。
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バナナの大きさはこれぐらいがいいです。
フライパンにバター少々を入れて溶かし、きび砂糖を入れる。
砂糖が溶けてきたら、すぐにバナナを入れてソテーする。両面をキャラメリゼする。
これにラム酒を入れてフランベ(アルコールを飛ばす)して火から下ろす。
冷めたら、木べらなどで大きめに潰しておく。
オーブンを180℃に予熱しておく。パニボアに紙を入れておく。
ボウルに柔らかいバターを入れてよく泡だて器で練る。
これにサワークリームを入れ混ぜる。
黒砂糖を入れて、さらに混ぜ合わせる。小さな砂糖の粒が残っても大丈夫ですが、大きめのはあらかじめ、ほぐしておいてくださいね。
これに卵黄を1個ずつ入れて混ぜる。
メレンゲを作る。きれいなボウルに卵白を入れて、ミキサーの中速で混ぜ始める。白っぽく泡が立ってきたら、きび砂糖(40g)の3分の1量を入れて、高速で混ぜる。細かな泡がくっついて来て白いメレンゲができ始めたら、また3分の1量を入れてさらに混ぜる。6分立てぐらいのときに残りの砂糖を入れて混ぜる。メレンゲがおじぎをするぐらいになったら低速で、さらに角が立つまで混ぜる。
卵黄が入った生地にこのメレンゲの3分の1量を混ぜ入れて、泡だて器でよく混ぜ合わせる。
これにふるっておいた粉類を入れて、ゴムべらでさっくりと混ぜ合わせる。
残りのメレンゲを2回に分けてゴムべらで泡をなるべく潰さないように混ぜる。
写真のようになるまで。
ほぼメレンゲが混ざり合わさったら、キャラメリゼしておいたバナナを入れてさっくりと混ぜ合わせる。
用意してあったパニボア2個に生地を当分して入れて、温めておいたオーブンで40〜45分ほど焼く。途中上部が焦げそうだったらフォイルで覆う。
途中12分ぐらい経過したあたりで、ナイフの先で生地に縦長に切れ込みを入れておくと、焼きあがりがきれいです。
焼きあがったら、パニボアのまま網にとって冷ます。
春らしい雰囲気が出るようにまとめてあります。なお、プレゼントするときにはプラスアルファの小さなデコをつけるのがフランス流。お菓子作りが好きな人への贈り物だったら、クッキーカッターとお好みのクッキーレシピをつけてプレゼントすると、しゃれた感じに仕上がりますね。
完全に冷めたケーキをOPPラッピング用ガゼット袋に入れてテープで留める。ラフィアとシールでデコをする。
これをOPパックB−4に入れて、上を仮留めしておく。ラメネットのピーチピンクをケーキが覆えるぐらいの大きさに切って、中にパックに入ったケーキを置く。
後ろの中央でラメネットの両端を合わせて、片方の端を内側に折り込んで、O印のところでホッチキスで留める。
表に返して、ケナフ綿コード(ホワイト)でラメネットとOPパックを一緒に結ぶ。同時にOPパック6−10に入れたクッキーカッターを一緒に結わえつける。
ケナフ綿コードの先は玉結びにする。
さらにアクセントにギフトタグをつけて出来上がり。
数量:パニボアバロネット2本分
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「黒糖とバナナ・キャラメリゼのカトルカール」panipopo
© 2006 cotta Co., Ltd.
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