vol.19 ババロワ
"失敗"から学ぶ、成功する基本のお菓子
第19回目は、「ババロワ」。
手軽な材料(卵、牛乳、生クリーム)で作れるババロワは、ご家庭でも簡単に作れるひんやりデザートのひとつ。
プリン型で作ったり、グラスに注いでトッピングしたり、ホーローのスクエア型で大きく固めたりとアレンジも自由自在。
「ダマができる」「固まらない、形が崩れる」という失敗がないよう、いくつかのポイントをマスターしましょう。
vol.19 ババロワ
"失敗"から学ぶ、成功する基本のお菓子
第19回目は、「ババロワ」。
手軽な材料(卵、牛乳、生クリーム)で作れるババロワは、ご家庭でも簡単に作れるひんやりデザートのひとつ。
プリン型で作ったり、グラスに注いでトッピングしたり、ホーローのスクエア型で大きく固めたりとアレンジも自由自在。
「ダマができる」「固まらない、形が崩れる」という失敗がないよう、いくつかのポイントをマスターしましょう。
ダマができる
・卵の加熱しすぎ固まらない、形が崩れる
・冷やす時間が不足1.鍋に牛乳を入れて沸騰直前まで温める
牛乳の周りがふつふつしてきたら火を止める。2.ボウルに卵黄とグラニュー糖を入れて泡だて器で混ぜる
卵黄にグラニュー糖を加えたらすぐに混ぜること。【失敗の原因】
卵黄にグラニュー糖を加えて放置しておくと、卵黄に含まれる水分がグラニュー糖に吸われてカチカチに固まり、ダマになってしまうので注意。グラニュー糖を加えたらすぐに混ぜること。3.温めた牛乳を2のボウルに加えて泡だて器で混ぜる
4.3を鍋に戻し、弱火にしてとろみがつくまで加熱する
たえずゴムベラで混ぜながら火を通す。【失敗の原因】
加熱しすぎるとスクランブルエッグのようになってしまい、ダマ(卵のかたまり)ができてしまう。5.ゼラチンを加えて泡だて器で混ぜる
粉ゼラチンを加えたらすぐに泡だて器で混ぜる。【失敗の原因】
粉ゼラチンを加えて放置しておくと、ダマになり、口当たりがなめらかに仕上がらないだけでなく、固まらない原因にもなる。6.こして、氷水で冷やす
なめらかな口当たりにするためにこし、カスタードクリームのような固さになるまで冷やす。OK
なめらかなカスタードクリームのような状態NG
冷やしすぎて固まってしまった状態【失敗の原因】
冷やしすぎると完全に固まってしまい、ダマの原因になる。7.生クリームを泡立てる
別のボウルに生クリームを入れて、氷水につけながらハンドミキサーでトロっと線が付く程度まで泡立てる。8.泡立てた生クリームを6のボウルに加えて混ぜる
ホイップした生クリームをゼラチン入り卵黄液に加えて、ゴムベラで全体をまんべんなく混ぜる。【失敗の原因】
生クリームの泡立てが足りないと、空気量が少ないため、出来上がったババロワがふんわりとした食感にならない。9.型に入れて、冷蔵庫で3時間以上冷やし固める
スプーンなどで型に入れる。手のひらの上で2、3回トントンとして平らにし、冷蔵庫で3時間以上冷やし固める。10.型をひっくり返してお皿に盛り付ける
40℃程度(お風呂の湯程度)のお湯にババロワの入った型を5~10秒つけて側面を溶かし、1か所にナイフを入れてお皿にひっくり返す。【失敗の原因】
お湯の温度が高すぎると周りのババロワが溶けすぎて、お皿にもりつけた時に形が崩れる。5~10秒つけて周りが溶けなかったら再度つける。11.完成
ババロワのアレンジをご紹介します。
隈部美千代
東京・門前仲町にて、2006年7月より「贈るお菓子」をテーマとしたお菓子教室Sweet Ribbon主宰。お菓子作りを通して、手作りの楽しさや贈る喜び、優しい豊かな気持ちを伝えています。「ババロワ」失敗から学ぶ!成功するお菓子レシピ
© 2006 cotta Co., Ltd.