vol.23 マフィン
"失敗"から学ぶ、成功する基本のお菓子
第23回目は、具材アレンジやトッピングのアイデア次第でお洒落スイーツにもなる「マフィン」。
混ぜすぎると「膨らみが悪い」「もっちり固い生地になる」という失敗をすることも。
また、ベーキングカップを使用する場合には「焼成途中の生地流出」もよくある失敗の一つです。
今回はマフィン型を使用し、ふっくら丸く膨らむ基本のプレーンマフィンをマスターしましょう。
vol.23 マフィン
"失敗"から学ぶ、成功する基本のお菓子
第23回目は、具材アレンジやトッピングのアイデア次第でお洒落スイーツにもなる「マフィン」。
混ぜすぎると「膨らみが悪い」「もっちり固い生地になる」という失敗をすることも。
また、ベーキングカップを使用する場合には「焼成途中の生地流出」もよくある失敗の一つです。
今回はマフィン型を使用し、ふっくら丸く膨らむ基本のプレーンマフィンをマスターしましょう。
焼成の途中に生地が流出
・生地の混ぜ不足膨らみが悪い、固い
・生地の混ぜ過ぎ失敗の原因がわかれば、ふっくらおいしいマフィンが作れます。
・バターは室温におき、柔らかくする
ゴムベラですっとのびるくらいの柔らかさにする。冬場は室温が低く、なかなか柔らかくならない場合にはラップに包んでレンジで加熱するとよい。ただし加熱しすぎて溶けないように注意。(5秒おきに触って確認する)【失敗の原因】
バターが固いままだと、他の材料と混ざりきらずバターの粒が残ってしまい、均一な焼き上がりにならない。・全卵は室温に戻し、フォークでよく混ぜる
卵黄と卵白が完全に混ざるように混ぜる。【失敗の原因】
たまごが冷たいとバターと馴染まず、混ざり合わない。(乳化しない)・薄力粉とベーキングパウダーは合わせてふるう
ダマや不純物を取り除くために必ず行う。量が多いので1度にふるいに入れると重さで下に落ちてこない。2、3回に分けて行うとよい。【失敗の原因】
生地中に粉のダマが残ってしまうと、なめらかな生地にならないため、均一な焼き上がりにならない。・牛乳とヨーグルトは室温に戻し、合わせてかるく混ぜる
完全に混ざらなくてもよい。・オーブンは180℃に予熱する
1.ボウルにバターを入れてハンドミキサーで混ぜる
ハンドミキサー(中速)で混ぜる。2.グラニュー糖を5回に分けて加え、その都度ハンドミキサーで混ぜる
ハンドミキサー(中速)で混ぜる。途中ボールの側面に飛び散ったグラニュー糖をゴムベラで落としながら混ぜること。【失敗の原因】
夏場、バターが柔らかくなりすぎてしまうと油がにじみ、バターに空気が入らないため、出来上がりのマフィンの膨らみが悪く、固くなる場合がある。3.全卵を少しずつ加え、その都度ハンドミキサーで混ぜる
10回程度に分けて少量ずつ加え、その都度ハンドミキサー(中速)で混ぜる。ボールの側面に飛び散ったバターをゴムベラで落としながら混ぜること。【失敗の原因】
全卵を一度に入れてしまうと油と水分が分離してクリーム状にはならない。また全卵が冷たくても混ざりあわない。(乳化しない)4.ふるった薄力粉とベーキングパウダーの1/3量を加えて混ぜる。
いきなりハンドミキサーを回すと粉が散るので注意。ミキサーの羽でぐるぐる混ぜてから、スイッチを入れるとよい。なめらかなクリーム状になるまで混ぜる。5.牛乳とヨーグルトの半量を加え、ハンドミキサーで混ぜる
水分がなくなるまで混ぜる。6.残りの粉類の半量を加えて混ぜる
工程4同様いきなりハンドミキサーを回すと粉が散るのでミキサーの羽でぐるぐる混ぜてからスイッチを入れる。なめらかなクリーム状になるまで混ぜる。7.残りの牛乳とヨーグルトを全部加え、ハンドミキサーで混ぜる
水分がなくなるまで混ぜる。8.残りの粉類を全部加え、ゴムベラで混ぜる
粉気がなくなるまでゴムベラで混ぜる。9.マフィン型に均等に入れる
1個に付き65g~70gが目安。写真のようにまな板の型をのせて、はかりの上に置き、同量になるように計りながら入れると、出来上がりの大きさが均一になる。【失敗の原因】
目分量で入れると出来上がりのマフィンの大きさが均一にならない。計量しながら入れるとよい。10.180℃に予熱したオーブンに入れて30分焼く
オーブンによって焼き加減が変わるので、25分くらいから焼き色を見ながら調整する。焼きあがったらすぐに網にとる。【失敗の原因】
焼きあがってもそのままオーブンに入れたままにしたり、型から外さないでおくと、水分が蒸発して乾燥しパサパサしたケーキになる。マフィンは焼きたてが一番!
プレーンは、クリームやジャムなどと一緒に食べるととっても美味しいです。【失敗の原因】
ベーキングカップ使用の場合、Aは横に広がるため、焼成途中に生地が流出することが多いです。ベーキングカップを使用して作る場合はCくらいしっかり混ぜるほうが綺麗に焼きあがります。マフィンのアレンジをご紹介します。
基本の生地を使って、2種類のマフィンを作ります。
3.それぞれの具材を生地に加えて混ぜる
<オレンジ>4.マフィン型に均等に入れる
マフィン型に均等に入れる。5.上面にトッピングをのせる
<オレンジ>6.180℃に予熱したオーブンに入れて30分焼く
完成
基本の生地をアレンジして、スペシャルマフィンを作ります。
1.基本の生地の作り方1~2を参照にバターにグラニュー糖を混ぜる
2.溶かしたクーベルチュールスイートチョコレートを加え、ハンドミキサーで混ぜる
3.全卵を少しずつ加え、その都度ハンドミキサーで混ぜる
4.ふるった薄力粉とベーキングパウダーの1/3量を加えて混ぜる
5.牛乳とヨーグルトの半量を加え、ハンドミキサーで混ぜる
6.残りの粉類の半量を加えて混ぜる
7.残りの牛乳とヨーグルトを全部加え、ハンドミキサーで混ぜる
8.残りの粉類、くるみ、クーベルチュールキャラメルチョコレート、ラム酒を加えてゴムベラで混ぜる
9.マフィン型に均等に入れて2mm程度にスライスしたバナナをのせる
1個に付き70g~75gが目安。10.180℃に予熱したオーブンに入れて30分焼く
11.焼成後、上面に粉砂糖(分量外適量)をふりかける
完成
隈部美千代
東京・門前仲町にて、2006年7月より「贈るお菓子」をテーマとしたお菓子教室Sweet Ribbon主宰。お菓子作りを通して、手作りの楽しさや贈る喜び、優しい豊かな気持ちを伝えています。「マフィン」失敗から学ぶ!成功するお菓子レシピ
© 2006 cotta Co., Ltd.