vol.24 イングリッシュスコーン
"失敗"から学ぶ、成功する基本のお菓子
第24回目は、憧れのアフタヌーンティに出てくる「イングリッシュスコーン」。
「膨らみが悪い」「丸くなる、固い」という失敗をすることも。
今回はフードプロセッサーを使用して作る方法と、使用せずに作る方法の2つをご紹介します。
真ん中で割れて大きく膨らみ、まわりがサクサクして中身がふんわりしたスコーンをマスターしましょう。
vol.24 イングリッシュスコーン
"失敗"から学ぶ、成功する基本のお菓子
第24回目は、憧れのアフタヌーンティに出てくる「イングリッシュスコーン」。
「膨らみが悪い」「丸くなる、固い」という失敗をすることも。
今回はフードプロセッサーを使用して作る方法と、使用せずに作る方法の2つをご紹介します。
真ん中で割れて大きく膨らみ、まわりがサクサクして中身がふんわりしたスコーンをマスターしましょう。
膨らみが悪い
・ベーキングパウダーの量が少ない丸くなる、固い
・生地を捏ねた、丸めた・全ての材料は計量後、冷蔵庫で30分以上冷やしておく
薄力粉、ベーキングパウダー、グラニュー糖、塩、無塩バターは同じ容器に入れてもよい。バターは1~2cm角にカットしておく。【失敗の原因】
材料が冷えていないと、混ざった時にベトベトして綺麗に成型できない。また膨らみの悪いスコーンになる。夏場はフードプロッセサーの容器、羽も冷やしておくとよい。・オーブンは210℃に予熱する
予熱を210℃に設定した後、さらに空焼きで加熱しておくとよい。1.フードプロッセサーに薄力粉、ベーキングパウダー、グラニュー糖、塩、無塩バターを入れて攪拌する
攪拌する時間は5~10秒程度。バターの粒が見えなくなるくらい小さくなったらOK。2.生クリームを一度に加えて、さらに攪拌する
攪拌する時間は5秒程度。生クリームが全体に行き渡ればOK。ここでは生地はまとまらない。3.牛乳を一度に加えて更に攪拌する
攪拌する時間は10~15秒程度、写真のようにひとかたまりになったらOK。【失敗の原因】
生地がまとまっているのに、不要に攪拌し続けないこと。生地温度が上がり、膨らみが悪い原因になる。4.打ち粉をした台の上に生地を乗せ、2cm厚さに伸ばす
クッキングペーパーの上に打ち粉(分量外:強力粉)をすると台が汚れず、作業しやすい。5.抜型で抜く
抜型にも打ち粉をつけておくと綺麗に抜ける。(6cmの抜型の場合、最初に伸ばした一番生地で3個取れる)【失敗の原因】
打ち粉は分量外の粉なので多すぎもよくないが、打ち粉がなくめん棒や抜き型にひっついて生地が荒れると、膨らみが悪くなる原因になる。6.二番生地を伸ばす
余分な打ち粉を刷毛で落とし、残った生地を重ねる。めん棒でたたき、平らにする。ルーラーを使用して2cmの厚さにのばし抜型で抜く。(6cmの抜型の場合、2番生地では1個とれる)【失敗の原因】
生地は手で捏ねたり、丸めたりしない。グルテンがでて固い生地になったり、膨らまない原因に。7.生地表面に残った打ち粉を刷毛でとり、塗り卵をする
余分な打ち粉は刷毛でとる。塗り卵の代わりに牛乳を刷毛で塗ってもよい。8.210℃に予熱したオーブンで15分焼く
しっかり予熱したオーブンで焼く。【失敗の原因】
オーブンの温度が低いと膨らみの悪い生地になる。予熱設定完了後もオーブンを空焼きして充分に温度を上げておくこと。9.完成
スコーンは焼きたてが一番。たっぷりのクリームやジャムなどと一緒に食べるととっても美味しいです。・全ての材料は計量後、30分以上冷蔵庫で冷やしておく
バターは1~2cm角にカットしておく。【失敗の原因】
材料が冷えていないと、混ざった時にベトベトして綺麗に成型できない。また、膨らみの悪いスコーンになる。夏場は使用するボウルやドレッジも、あらかじめ冷やしておくとよい。・薄力粉とベーキングパウダーはあわせてふるう
・オーブンは210℃に予熱する
予熱を210℃に設定した後、さらに空焼きで加熱しておくとよい。1.ボウルに薄力粉、ベーキングパウダー、グラニュー糖、塩、無塩バターを入れてドレッジを使いバターを細かく切る
なるべく素早く、バターが細かくなるまで切る。2.生クリームを一度に加えて、ドレッジで切るように混ぜる
生クリームが全体に行き渡ればOK。ここでは生地はまとまらない。3.牛乳を一度に加えて、ドレッジで切るように混ぜる
写真のようにひとかたまりになったらOK。【失敗の原因】
生地は手で混ぜたり、捏ねたり、丸めたりしないこと。グルテンがでて固くなってしまったり、膨らみが悪い生地になる。工程4~8はフードプロセッサー使用時と同じ
9.完成
スコーンの簡単アレンジレシピをご紹介します。
抜き型いらずで作れる簡単レシピです。ココナッツを加えた生地をスクエア型にしました。
3.表面に塗り卵をして210℃に予熱したオーブンで15分焼く
4.完成
レーズンを加えて、そのまま食べても美味しいスコーンに仕上げました。
3.表面に塗り卵をして210℃に予熱したオーブンで15分焼く
4.完成
隈部美千代
東京・門前仲町にて、2006年7月より「贈るお菓子」をテーマとしたお菓子教室Sweet Ribbon主宰。お菓子作りを通して、手作りの楽しさや贈る喜び、優しい豊かな気持ちを伝えています。「イングリッシュスコーン」失敗から学ぶ!成功するお菓子レシピ
© 2006 cotta Co., Ltd.