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vol.24 イングリッシュスコーン

"失敗"から学ぶ、成功する基本のお菓子

第24回目は、憧れのアフタヌーンティに出てくる「イングリッシュスコーン」。
「膨らみが悪い」「丸くなる、固い」という失敗をすることも。
今回はフードプロセッサーを使用して作る方法と、使用せずに作る方法の2つをご紹介します。
真ん中で割れて大きく膨らみ、まわりがサクサクして中身がふんわりしたスコーンをマスターしましょう。

イングリッシュスコーンのよくある失敗

膨らみが悪い

・ベーキングパウダーの量が少ない
・材料を冷やしていない
・オーブンの温度が低い

丸くなる、固い

・生地を捏ねた、丸めた
・材料を冷やしていない
・オーブンの温度が低い
・打ち粉が足りない
・生地がベタベタした

フードプロセッサーを使用した
イングリッシュスコーンの作り方

所要時間…焼き上がりまで45分
(材料を冷やす時間は含まない)

保存…ラップに包み保存容器やOPP袋に入れて、1週間程度は保存可能

*夏場は冷蔵庫で保存するのがよい。レンジで10秒程度加熱するとふわふわに、トースターで1分程度加熱するとまわりがサクサクになります。
*冷凍保存も可能。その際は室温で戻した後、上記同様温めると美味しくいただけます。

材料

基本のイングリッシュスコーン4個分

薄力粉 150g
ベーキングパウダー 6g
細目グラニュー糖 15g
1g
無塩バター 35g
・生クリーム(47%) 30g
・牛乳(低脂肪は不可) 60g

下準備

・全ての材料は計量後、冷蔵庫で30分以上冷やしておく

薄力粉、ベーキングパウダー、グラニュー糖、塩、無塩バターは同じ容器に入れてもよい。バターは1~2cm角にカットしておく。

【失敗の原因】

材料が冷えていないと、混ざった時にベトベトして綺麗に成型できない。また膨らみの悪いスコーンになる。夏場はフードプロッセサーの容器、羽も冷やしておくとよい。

・オーブンは210℃に予熱する

予熱を210℃に設定した後、さらに空焼きで加熱しておくとよい。

作り方

1.フードプロッセサーに薄力粉、ベーキングパウダー、グラニュー糖、塩、無塩バターを入れて攪拌する

攪拌する時間は5~10秒程度。バターの粒が見えなくなるくらい小さくなったらOK。

2.生クリームを一度に加えて、さらに攪拌する

攪拌する時間は5秒程度。生クリームが全体に行き渡ればOK。ここでは生地はまとまらない。

3.牛乳を一度に加えて更に攪拌する

攪拌する時間は10~15秒程度、写真のようにひとかたまりになったらOK。

【失敗の原因】

生地がまとまっているのに、不要に攪拌し続けないこと。生地温度が上がり、膨らみが悪い原因になる。

4.打ち粉をした台の上に生地を乗せ、2cm厚さに伸ばす

クッキングペーパーの上に打ち粉(分量外:強力粉)をすると台が汚れず、作業しやすい。
生地の上にも少し打ち粉をしてめん棒でたたいて平らにした後、1cmのルーラーを2本重ねて2cmにし(10mmルーラーを4本使用)めん棒で伸ばす。

5.抜型で抜く

抜型にも打ち粉をつけておくと綺麗に抜ける。(6cmの抜型の場合、最初に伸ばした一番生地で3個取れる)

【失敗の原因】

打ち粉は分量外の粉なので多すぎもよくないが、打ち粉がなくめん棒や抜き型にひっついて生地が荒れると、膨らみが悪くなる原因になる。
また抜型で抜いた際、サイドの生地に触らないようにする。手で触ってベタベタすると生地が荒れて丸くなったり膨らみが悪くなる原因に。

6.二番生地を伸ばす

余分な打ち粉を刷毛で落とし、残った生地を重ねる。めん棒でたたき、平らにする。ルーラーを使用して2cmの厚さにのばし抜型で抜く。(6cmの抜型の場合、2番生地では1個とれる)

【失敗の原因】

生地は手で捏ねたり、丸めたりしない。グルテンがでて固い生地になったり、膨らまない原因に。

7.生地表面に残った打ち粉を刷毛でとり、塗り卵をする

余分な打ち粉は刷毛でとる。塗り卵の代わりに牛乳を刷毛で塗ってもよい。

8.210℃に予熱したオーブンで15分焼く

しっかり予熱したオーブンで焼く。

【失敗の原因】

オーブンの温度が低いと膨らみの悪い生地になる。予熱設定完了後もオーブンを空焼きして充分に温度を上げておくこと。

9.完成

スコーンは焼きたてが一番。たっぷりのクリームやジャムなどと一緒に食べるととっても美味しいです。

冷めてしまったスコーンは、レンジで10秒程度加熱するとふわふわに、トースターで1分程度加熱するとまわりがサクサクになり、焼き立てのように美味しくいただけます。ぜひ、お試しください。

フードプロセッサーを使用しない
イングリッシュスコーンの作り方

所要時間…焼き上がりまで60分
(材料を冷やす時間は含まない)

保存…ラップに包み保存容器やOPP袋に入れて、1週間程度は保存可能

*夏場は冷蔵庫で保存するのがよい。レンジで10秒程度加熱するとふわふわに、トースターで1分程度加熱するとまわりがサクサクになります。
*冷凍保存も可能。その際は室温で戻した後、上記同様温めると美味しくいただけます。

材料

基本のイングリッシュスコーン4個分

薄力粉 150g
ベーキングパウダー 6g
細目グラニュー糖 15g
1g
無塩バター 35g
・生クリーム(47%) 30g
・牛乳(低脂肪は不可) 60g

下準備

・全ての材料は計量後、30分以上冷蔵庫で冷やしておく

バターは1~2cm角にカットしておく。

【失敗の原因】

材料が冷えていないと、混ざった時にベトベトして綺麗に成型できない。また、膨らみの悪いスコーンになる。夏場は使用するボウルやドレッジも、あらかじめ冷やしておくとよい。

・薄力粉とベーキングパウダーはあわせてふるう


・オーブンは210℃に予熱する

予熱を210℃に設定した後、さらに空焼きで加熱しておくとよい。

作り方

1.ボウルに薄力粉、ベーキングパウダー、グラニュー糖、塩、無塩バターを入れてドレッジを使いバターを細かく切る

なるべく素早く、バターが細かくなるまで切る。

2.生クリームを一度に加えて、ドレッジで切るように混ぜる

生クリームが全体に行き渡ればOK。ここでは生地はまとまらない。

3.牛乳を一度に加えて、ドレッジで切るように混ぜる

写真のようにひとかたまりになったらOK。

【失敗の原因】

生地は手で混ぜたり、捏ねたり、丸めたりしないこと。グルテンがでて固くなってしまったり、膨らみが悪い生地になる。

工程4~8はフードプロセッサー使用時と同じ

9.完成

簡単アレンジ

スコーンの簡単アレンジレシピをご紹介します。

ココナッツスコーン

抜き型いらずで作れる簡単レシピです。ココナッツを加えた生地をスクエア型にしました。

【材料】6個分
薄力粉 150g
ココナッツファイン 30g
ベーキングパウダー 6g
細目グラニュー糖 15g
1g
ココナッツオイル 35g
・生クリーム(47%) 50g
・牛乳(低脂肪は不可) 50g

1.基本生地の作り方1~3を参照に生地を作る

バターの代わりのココナッツオイルは冷蔵庫で固めて使用。ココナッツファインは工程1で他材料と一緒に攪拌する。

2.めん棒で厚さ2cmの長方形に伸ばして、6等分に切る

3.表面に塗り卵をして210℃に予熱したオーブンで15分焼く

4.完成

全粒粉レーズンスコーン

レーズンを加えて、そのまま食べても美味しいスコーンに仕上げました。

【材料】5個分
薄力粉 100g
全粒粉 50g
ベーキングパウダー 6g
細目グラニュー糖 15g
1g
無塩バター 35g
・生クリーム(47%) 30g
・牛乳(低脂肪は不可) 60g
カレンズ 50g

1.基本生地の作り方1~3を参照に生地を作る

全粒粉は工程1で他材料と一緒に攪拌する。カレンズは工程3で牛乳と一緒に加えて攪拌する。

2.基本生地の作り方4~8を参照に生地を伸ばし型で抜き、焼成する

6cm菊抜型を使用して5個作れる。

3.表面に塗り卵をして210℃に予熱したオーブンで15分焼く

4.完成

筆者紹介

sweetribbon

隈部美千代

東京・門前仲町にて、2006年7月より「贈るお菓子」をテーマとしたお菓子教室Sweet Ribbon主宰。お菓子作りを通して、手作りの楽しさや贈る喜び、優しい豊かな気持ちを伝えています。

Sweet Ribbonホームページ http://michiyokumabe.com/

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