vol.21 バタークリーム
"失敗"から学ぶ、成功する基本のお菓子
第21回目は、本格的なのに簡単に作れるパータ・ボンブ(卵黄生地)ベースの「バタークリーム」。
ふんわり口溶けのよいバタークリームはホイップした生クリームのように軽やかで、決して重たいクリームではありません。
「油っぽい・ダレる」「分離している・ダマがある」という失敗がないよう、いくつかのポイントをマスターしましょう。
vol.21 バタークリーム
"失敗"から学ぶ、成功する基本のお菓子
第21回目は、本格的なのに簡単に作れるパータ・ボンブ(卵黄生地)ベースの「バタークリーム」。
ふんわり口溶けのよいバタークリームはホイップした生クリームのように軽やかで、決して重たいクリームではありません。
「油っぽい・ダレる」「分離している・ダマがある」という失敗がないよう、いくつかのポイントをマスターしましょう。
油っぽい、ダレる
・パータ・ボンブの温度が高い分離している、ダマがある
・卵黄液に火がはいっていない・バターは室温に戻す
バターは薄切りにして室温においておくとよい。【失敗の原因】
バターが冷たく固いままだと、パータ・ボンブに混ざらず、バターの粒が残ってしまい、分離したりダマの原因となる。1.ボウルに卵黄とグラニュー糖を入れて泡だて器で混ぜる
卵黄にグラニュー糖を加えたらすぐに混ぜること。【失敗の原因】
卵黄にグラニュー糖を加えて放置しておくと、卵黄に含まれる水分がグラニュー糖に吸われてカチカチに固まり、ダマになってしまうので注意。グラニュー糖を加えたらすぐに混ぜること。2.1に水を加えて泡だて器で混ぜる
3.2を湯煎にかけながら泡だて器で混ぜる
鍋又はフライパンに水を入れて沸騰させ、その上に2のボウルをのせて、たえず泡だて器で混ぜながら、卵黄液にとろみがつくまで温度を上げる。約80℃程度。【失敗の原因】
沸騰したお湯に卵黄液の入ったボウルをつけたままにしておくと卵が固まってスクランブルエッグのようになるので注意。たえず泡だて器で混ぜること。卵黄液に湯煎のお湯が入らないようにする。また軍手をするなどして火傷に注意する。4.湯煎からおろし、冷めるまでハンドミキサーで泡立てる
ボウルの底を触って温かいと感じない程度まで冷ます。25℃~27℃が適温。【失敗の原因】
温度が高いとバターを加えた際、バターが溶けてしまい、ふんわり軽い食感のクリームにならない。5.バターを加え、ハンドミキサーで攪拌する
室温に戻したバターを2回にわけて加え、その都度ハンドミキサーで攪拌し空気を含ませる。【失敗の原因】
冷たいままのバターを加えるとバターが馴染まず分離したり、ダマになる。バターが柔らかすぎると空気を含むことができず、べたっとした油っぽいクリームになる。6.完成
バターが柔らかすぎてふんわりとしたクリームにならないとき
バター溶けてベタッとしたクリームはボウルの底を氷水で冷やしながらハンドミキサーで攪拌すると、白っぽくふんわりとしてくる。バタークリームのアレンジをご紹介します。
隈部美千代
東京・門前仲町にて、2006年7月より「贈るお菓子」をテーマとしたお菓子教室Sweet Ribbon主宰。お菓子作りを通して、手作りの楽しさや贈る喜び、優しい豊かな気持ちを伝えています。「バタークリーム」失敗から学ぶ!成功するお菓子レシピ
© 2006 cotta Co., Ltd.