vol.26 キャラメルクリーム
"失敗"から学ぶ、成功する基本のお菓子
第26回目は、砂糖の焦がし具合で全く印象の異なる味になる「キャラメルクリーム」。
焦げるのが怖くて火をとめるタイミングが早すぎると単に甘いクリームになってしまいがち。
「サラっとしている、甘ったるい」「焦げた味、苦い」という失敗がないよう、いくつかのポイントをマスターしましょう。
vol.26 キャラメルクリーム
"失敗"から学ぶ、成功する基本のお菓子
第26回目は、砂糖の焦がし具合で全く印象の異なる味になる「キャラメルクリーム」。
焦げるのが怖くて火をとめるタイミングが早すぎると単に甘いクリームになってしまいがち。
「サラっとしている、甘ったるい」「焦げた味、苦い」という失敗がないよう、いくつかのポイントをマスターしましょう。
サラっとしている、甘ったるい
・砂糖の煮詰め方が弱い焦げた味、苦い
・砂糖の焦がしすぎ・生クリームはレンジで加熱して温める
600Wで20秒程度、人肌より少し温かい程度でよい。【失敗の原因】
高温に煮詰めた砂糖に、冷たい生クリームを注ぐと鍋から吹きこぼれる恐れがあるので注意。1.鍋に半量のグラニュー糖を入れて火にかける
鍋の横まで火がでないように火加減を調整する。【失敗の原因】
鍋の横に火が漏れていると焦げる。火が強すぎたり、鍋が火の中心にないと火が漏れるので注意。2.鍋を揺らしながら砂糖を溶かす
まわりからグラニュー糖が溶けてくる。全体が溶けるように鍋を揺らすとよい。【失敗の原因】
グラニュー糖が溶ける前に木べらやゴムベラなどでグラニュー糖を混ぜると、木べらやゴムベラについたグラニュー糖がかたまりのまま残ってしまう。グラニュー糖が溶けるまでは、鍋をゆらしながら作業すること。3.残りのグラニュー糖を加える
残りのグラニュー糖を加えて溶かす。ほとんどのグラニュー糖が溶けたら木べらでまぜて完全に溶かす。4.火をとめて生クリームを2回に分けて加える
生クリームを加えるタイミングがポイント。茶色く色付いたグラニュー糖の表面が小さな泡状になる。【失敗の原因】
生クリームの入れるタイミングを外すと、単に甘いクリームになったり、焦げた苦いだけの味になる。5.無塩バターと塩を加えて混ぜる
生クリームの大きな泡立ちがおさまったら、バターと塩を加えて予熱で溶かす。6.氷水で冷やす
7.完成
生クリームを加えるタイミングによる比較
左:早すぎるキャラメルクリームの使い方をご紹介します。
隈部美千代
東京・門前仲町にて、2006年7月より「贈るお菓子」をテーマとしたお菓子教室Sweet Ribbon主宰。お菓子作りを通して、手作りの楽しさや贈る喜び、優しい豊かな気持ちを伝えています。「キャラメルクリーム」失敗から学ぶ!成功するお菓子レシピ
© 2006 cotta Co., Ltd.