ですから、私の教室は、この内容でこのボリュームで、この値段だったら自分も通いたいというのが一番大切なコンセプトです。
昔いろんな教室に行ったことがありますが、そこで思ったのは、みんなでこねて何種類か焼いて、お土産に分けて2,3個持って帰る。これでは後で家で作ろうと思ってもそれぞれの作り方が分からない。そこで一人一単位、他の人が全く触らないで、自分でちゃんと作ってもらいたい。そして普通の教室では、作ったパンとお茶が出されてハイ終わりです。それだけでは私にはお昼ご飯にならないんです(笑)。
だからと言ってパンは食べているから、帰りにどっかのお店に改めて入るという気分でもない。どうせなら教室でしっかりと食事も出してくれたら嬉しい。自分がやって欲しかったこと、不満に感じたことを足して作ったのが私の教室なのです。パンを一人が一単位きちんと自分で作って、さらにしっかりした料理とワインまで出す。そして女子会ならぬ、みんなで和気あいあいと談笑。生徒さんは毎回大満足してお帰りになります」
いまパン教室を開く人は、生徒の満足感よりもまず最初に宣伝、集客ありきと考えてしまう。インターネットなどの情報が増えたことが逆に足かせになってしまっているのかもしれない。