最初の洋菓子との出会いは高校1年生。自分でお金を稼ぎたいと考えた興野少年は、ガソリンスタンドや新聞配達より、地元パティスリーでのアルバイトを選んだ。それまでクリスマスとお誕生日にしか食べたことのなかった洋菓子の世界が、魅力的に思えたからだ。アルバイトの仕事は、店内のお掃除、洗い物が主であったが、バイト中にいただく、ケーキの端切れを食べるうちに、洋菓子の美味しさに目覚めた。当時、フランス修行中であった社長の息子さんに、飴細工やチョコレート細工の写真を見せてもらう機会があり、フランス菓子には食べるお菓子だけでなく、こんな素晴らしい作品作りがあるんだ!パティシエの世界ってすごい!と思ったそうです。