お菓子が好きというシンプルで熱い想いとひたむきな努力。常に進化を続ける竹内シェフが生み出すケーキは、東京でも多くの人々の心を掴み、「パティスリーリョーコ」は瞬く間に人気店となった。
ところが、この人気の高さが思わぬ問題を生むことに。お店には評判を聞いたお客さんが連日押し寄せ、行列がお店の目印になるほどになった。長く並んだ人達はせっかくだからと多めにケーキを買い求めるため、あっという間に品切れになる。その様子を後方で見ていた人が品切れになったケーキを食べてみたくなるのが人間心理で、行列がさらなる行列を呼ぶ。問い合わせへの対応や、一部のお客さんの無断駐車への近隣住民や警察からのクレーム対応まで発生し、接客の負担が重くなっていった。