ウィーン郊外では既に17世紀には作られていた記録があるというバニラキプフェル ( ヴァニレキプフェルル ) は、オーストリアのほか、ボヘミア地方や南ドイツなどでも愛されているクリスマスシーズンのクッキーです。上白糖とミルク類がバニラの香りを引き立て、深煎り珈琲によく合います。
注:レシピの転用・掲載などの二次利用はお断りしております。
*バターを常温に戻しておく
*薄力粉をふるい、コーンスターチ、アーモンドプードルと混ぜ合わせておく
*天板にクッキングシートを敷いておく
常温に戻したバターに上白糖と塩を加え、白っぽいクリーム状になるまで空気を含ませるように混ぜます。
スキムミルク、コンデンスミルク、生クリームを加えてなめらかになるまで混ぜ、バニラエッセンスを振り入れてよく混ぜ合わせます。
混ぜ合わせておいた薄力粉、コーンスターチ、アーモンドプードルを一度に加え、切るようにして粉をなじませていきます。
切り混ぜていくと最初はポロポロした状態になり、更に混ぜていくと次第に少しずつ塊にまとまってきます。これくらいの感じになったら混ぜるのをストップ。
ビニール袋に生地を入れます。ポロポロと粉っぽいところがあっても大丈夫。生地は全て入れて下さい。
袋の上から手早く少しもんでまとめ、全体がなめらかな粘土状くらいになったら長方形に形成します。袋の空気を抜き、冷蔵庫に入れて60分くらい休ませます。
ビニール袋を切り開いて生地を取り出し、20個に切り分けます。このあたりでオーブンの予熱を開始して下さい。(170℃)
【注意】切る時に包丁にベタベタくっつき、切り分けにくいようなら冷蔵庫に戻して更に冷やします。
生地を三日月型に形成していきます。生地は触っているとすぐに軟らかくなるのでスピーディーにやりましょう。切り分けたひとつの生地を手に取り、まずギュッと握り、両手のひらを素早くこすり合わせるようにして約6~7cmくらいの紐状にします。両端はほんの少しだけ細くなるように整え、曲げて三日月型にします。両端をあまり尖らせると焦げてしまうので注意!
間隔をとって天板に並べます。形成に手間取り生地が軟らかくなってしまった場合はクッキングシートごと持ち上げてまな板等に載せ、冷蔵庫でしばらく冷やしましょう。( 軟らかくだれた状態で焼くと、形が崩れて扁平になってしまいます )
170℃に予熱したオーブンの中段で、様子を見ながら約7~8分焼きます。生地の両端にごく薄く焼き色が付いてきたらオーブンを止め、そのまま庫内で5分置きます。両端の焼き色が少々濃くなっても大丈夫です。盛り上がってる生地の中心部までしっかり火を通します。
天板からオーブンシートごとそっと持ち上げ網の上に載せ、熱いうちに粉砂糖を振ります。
完全に冷めたらもう一度粉砂糖を振ります。たっぷり振りかけて全体が白くなったら完成です!
数量:20個分
\SNSでシェア/
「オーストリアのクリスマスクッキー “バニラキプフェル” ( Vanillekipferl )」Z&B
© 2006 cotta Co., Ltd.
このレシピを作ったら、ぜひコメントを投稿してね!