シフォンという名前のケーキは、アメリカではエンジェルフードケーキとも呼ばれます。天使の食べ物のケーキ。つまり、まるで霞を食べるかのように、ふわふわに仕上げるのがエンジェルフードケーキというわけです。今回はそんな、極ふわなシフォンケーキを作ってみました。
私のシフォンケーキは、ベーキングパウダーを使わずに卵をたくさん使って、ふんわり感を出しています。これでかなりふわふわとなるので、きちんとある程度の腰を出すために中力粉、あるいは強力粉と薄力粉を合わせて使うのがコツです。水分の多い生地なので、少ししっかり目に焼くのもポイント。
今回は直径20cmのシフォン型の分量レシピで、プレゼント用に手軽に使える紙のシフォン型やベーキングカップを使いました。これで、何人かにプレゼントというときに、気軽に焼いてラッピングして渡せるのが魅力的。こうすれば、シフォンケーキ初心者さんでも、型出しの恐怖がないと思います。私も、今でも型出しは怖い瞬間です。ほとんど失敗はなくなっても、きれいに出来ているかとの心配は付き物なので、気楽に焼けるのはうれしいですよね。
注:レシピの転用・掲載などの二次利用はお断りしております。
*170℃でオーブンに予熱を入れておく。
*小鍋に牛乳とアールグレイの茶葉を入れて軽く沸騰させたら、弱火にしてそのまま3分程度煮出す。火を止めてふたをしてそのまま10分ほどアンフュゼさせる。濾し器で茶葉を濾しながら、最後はギュっとスプーンの背で押して十分に紅茶のエキスを最後まで絞り取る。ここから150gのミルクティーを使う。足りなかったら、牛乳を入れて150gにすること。
ボウルに卵黄を入れて泡だて器で、ほぐす。これにきび砂糖を入れて、よく混ぜ合わせる。
さらにグレープシードオイル、ミルクティーの順に入れて混ぜる。
2回ふるった粉を2回に分けて、泡だて器で混ぜ入れる。粉をふるように入れるとよい。最初はダマダマした感じがあるが、泡だて器をボウルにこすりつけるように混ぜて行くと、このダマダマがなくなる。辛抱強く、ダマダマを消すような感じで。
2gのアールグレイの茶葉を入れ混ぜる。
メレンゲを作る。
ボウルに卵白を入れて、ハンドミキサーの中速で混ぜ始め、卵白の腰を折る。少し白っぽい泡がだんだんと形が揃って来たら、グラニュー糖の3分の1を入れて、高速に変えて泡立てる。
さらに2回砂糖を加えて、7分立てぐらい(メレンゲの先がだらりんと下がる)になって来たら、低速にしてさらに1分以上泡立てて、ピ~ンと立ったメレンゲを作る。
このままだと生地に混ぜにくいので、軽く泡だて器で混ぜて、固いメレンゲの分子を解いてやる。
2分の1量を泡だて器で、生地に入れて、完全に混ぜ合わさるまで、もったり、ゆっくりと空気を混ぜ入れるような気持ちで混ぜる。
残りの2分の1を入れて、今度はゴムベラで、さっくりと泡を潰さないように混ぜ合わせる。
最後に切ったレモンピールを入れてゴムベラで、サクサクと混ぜ合わせる。
型に8分目に生地を入れて、お箸などで、グルグルとゆっくりと回して、生地から空気を抜く。やり過ぎないように。
そして軽く型を台に叩いて余分な空気を抜き、温めておいたオーブンで、型の大きさにもよるが、小さいものだったら30分程度、大きいもの(20cmのシフォン型)だったら50分程度焼く。
完全に焼き上がったら、すぐにオーブンから取り出して、棒の付いている型の場合はビンに逆さまに挿して冷ます。ついてない場合は、そのままベーキングラック(網)の上に逆さまに置いても、あるいはこんなふうに洗濯ばさみで軽く留めて(大きければ両端を留めること)、つるして冷ましてもOKです。
完全に冷めると紙カップを破って取り出せます。
断面はこんな感じ。
ふんわりとしたレモン&ティー・シフォンになりました。
シンプルにまとめてみました。完全に冷めたら、ふたをして、リボンとシールでおめかし。
これにクリアなOPシートを適当な大きさに切って、アクセントに色付きのOPシートを乗せてその上にケーキを置く。
上はコードとリボンで縛り、その中にトリコロールのリボンを輪っかにしたものを入れて固く縛る。
2本のリボンで蝶結びをして形を整えて、出来上がり。
数量:白いシフォン紙型3個分とトールベーキング
\SNSでシェア/
「レモン&ティーのごくふわシフォンケーキ」panipopo
© 2006 cotta Co., Ltd.
このレシピを作ったら、ぜひコメントを投稿してね!