透明のガラスの器に層に重ねる前菜やデザートをフランスでは、ヴェリーヌ(la verrine)と呼んでいます。日本のパティスリーでもヴェリーヌは大活躍ですが、元々、ヴェリーヌはスイーツばかりに使われるのではなく、塩味系の前菜にも。
今回は見た目ばかりではなく、材料的にも美肌を意識して、ヘルシーなものを使って女性の美肌づくりに優しいヴェリーヌを作ってみました。ヴェリーヌを構成するひとつのジュレには、プラムのシロップを使っていて、これにはわずかなグラニュー糖を使用していますが、他のすべての甘味は、はちみつ。あるいはもっとヘルシーにしたかったら、自然有機甘味料のアガべシロップを使ってもいいですね。
このヴェリーヌを構成しているのは、底の層から行くと、豆乳とラムのブラマンジェ。キューブの寒天ジュレは、プラム味。そして、グレープフルーツの果肉が入った本体のグレープフルーツジュレ。3層を寒天とゼラチンで違った食感を作り出し、そして味わいも甘酸っぱいのと、まろやかなクリーミィーさを合わせているので飽きがこないのが特徴です。
ビタミンCとコラーゲンたっぷり、そして豆乳のイソフラボンも女性には優しく、味にもこだわってみたこの冷たいデザートは、もちろん名付けて美肌ヴェリーヌ。食べながら、きれいになれたらいいなって思いながら、作ってみました!もちろん、女性ホルモンが潤滑になるように違ったピンク色を重ねて、視覚的にも美肌を目指します。
プラムのシロップがなければ、旬のフルーツの果汁を絞って使ってもOKです。寒天で固めるので、ほとんどの果物が使えますよ。
ガラス容器で5個分作れるレシピですが、ブラマンジェとプラムジュレはそれ以上の量になります。
注:レシピの転用・掲載などの二次利用はお断りしております。
鍋にプラムのシロップと水を入れて火にかける。これに粉寒天を入れてかき混ぜながら、沸騰したら1~2分煮る。
火を止めて、はちみつを加え混ぜ、最後にキルシュを入れ混ぜる。
20×13cm(この容量範囲だったら、どんな大きさでもOKです)ぐらいの入れ物に注いで常温で固め、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やしておく。
使う前にナイフで切れ目を入れてキューブ状にしておく。
豆乳を小鍋で沸騰直前まで温めて、生クリームとはちみつを混ぜる。60℃ちょっとぐらいになったら、ふやかしたゼラチンを入れて混ぜ溶かす。
完全に溶けたら、ラム酒を入れて静かに混ぜる。
ボウルごと氷水に当てて、完全に冷ます。冷めたら、容器に静かに注ぐ。
量は2~3分目まで。冷蔵庫で完全に冷やし固める。
まずはグレープフルーツを果汁と、果肉に分ける。
グレープフルーツの両端を切り落とす。
白い皮と果肉の間にナイフを入れて、果物の側面に合わせてカーブに切って行く。
白い部分が残ったら、そこにもナイフを当てて切り取ること。丸く切り取ったら、今度はナイフを房の内部に当てて切りこむ。
今度は反対側に切りこんで、果肉を取り出す。
全部の果肉が取れると、こんなふうに房だけが残ります。
これを絞ると、果汁が出て来る。果肉の容器のほうにも、果汁が少し溜まっているのでそれも注いで、50g程度採る。
この果汁と水を小鍋に入れて、沸騰させる。
火を止めて、はちみつを加え、60℃ちょっとぐらいに冷めたら、ふやかしたゼラチンを入れて、混ぜ溶かす。完全に溶けたら、濾してボウルに入れて氷水に当てて完全に冷ます。
固まった豆乳&ラムのブラマンジェの上に、キューブ状に切ったプラムのジュレと程よい大きさに切ったグレープフルーツの果肉を置く。
これに完全に冷めたグレープフルーツのジュレ液を均等に注ぐ。さらに残ったグレープフルーツ果肉やプラムジュレのキューブを入れて、冷蔵庫で冷やし固める。
残しておいたプラムジュレのキューブを上に飾って出来上がり。
出来上がりは、キラキラと輝く薄いピンク色のジュレ達と、優しい白のブラマンジェがふるりん。
ヴェリーヌの上にココットサイズのOPシートを載せる。これをRラフィアトリプルパープルで蝶結びにする。
ネオパルティールピンクの包装紙を大きめの正方形に切ったものを裏返しに置いて、中央にヴェリーヌと保冷材を一緒に置く。
包装紙を上に持って来て、シルバーのゴムリボンで縛る。
片方のリボンにアンティークタグにスタンプしたものを挿し入れて、蝶結びする。
布のバスケットに紙パッキンを入れる。
これに包装したヴェリーヌを並べ入れる。
さらにアンティークタグに、切手風のシールを貼って、Rラフィアトリプルパープルをタグ上部で結んでから、バスケットのハンドルに結んで出来上がり。
近くで見ると、こんな感じです。
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「美肌ヴェリーヌ」panipopo
© 2006 cotta Co., Ltd.
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