夏向けのムースケーキを作ることにしました。型は直径15cmのセルクル(底がない円形型)を使い、簡単にムースは2種、底に生地を敷くだけのシンプルタイプです。こういう組み立て式のケーキはパーツが多い分、ちょっと時間もかかるのですが、出来上がると豪華に見えるので何かお祝いごとや集まりがあるときに前もってパーツを作っておくと案外と簡単に出来ますよ。
前もって作れるパーツには(保存可能パーツ)とレシピに明記してあるので、ケーキ本体の組み立てをする前にちょこちょこと作っておけば、意外とスムーズに出来上がります。
今回は、夏だけれど、白、ピンクを基調としたテーマで、天の川をイメージして作ってみました。こういったいわゆるアントルメタイプの組み立てケーキは、デコレーションをするときに自分でテーマを決めるのが成功のポイント。つまり、ケーキを考えたときにまずはデコレーションを考えるのです。
今回はサマーバレンタインで、Milky Way(天の川)と決めたので、まずは天の川に見えるような工夫を考えます。色合い的には白+ピンクと決めてある(ケーキの中身の色から)ので、それに合うようにしてみました。それに天の川は天体だから、流星や星雲とかもあるはずと思い、それを象徴するようなデコも考えてみました。
こんなふうにこのケーキを作ったら、デコレーションはあくまでも自分スタイルでお好きなようにアレンジしてください。サマーバレンタインではなくてもいいのです。デコレーションパーツとしては、チョコレート細工(いろいろと市販のものも売っています)、デコレーションしたクッキー、チュイール、いろんなフルーツ、マカロン、飴細工、考えたらたくさんあります。それを自分なりに出来る範囲で作ったり、時間がない場合には市販のものを飾れば出来上がりです。それも自分スタイルのデコレーションのケーキは、きっと完成したときの喜びも深~いと思いますよ☆
なお、このアントルメタイプのムースケーキは型抜きを考えてすべて冷凍してから仕上がるので、本体を作って冷凍されたケーキをきれいにラップでくるんで、さらに冷凍バッグに入れておけば、冷凍室で2~3週間は持ちます。それから取り出して冷蔵庫で解凍してから、デコレーションもできるので、前もって時間のある時に作ってもおける便利ものです。
まずは、ステップ順に中身から作ります。なお、ケーキの底に敷く生地はお好きな
注:レシピの転用・掲載などの二次利用はお断りしております。
型は、直径8~12cmぐらい(お好きなもので)のセルクルや、正方形の底なしのものをクッキーシートにべーキングペーパーやラップを敷いてから置く。
残りのムースは、別の器に注いで冷蔵庫で冷やし固めて、デザートにどうぞ。
板ゼラチン=ボウルに冷水を入れて、板ゼラチンを1枚ずつ入れて浸す。柔らかくなったら、硬く絞っておく。
粉ゼラチン=大さじ1~2の水に混ぜ溶かして、ふやかしておく。
小鍋にラズベリーピューレとグラニュー糖を入れて、火にかけて混ぜ溶かす。80℃ぐらいになったら、火を止めて、準備しておいたふやかしたゼラチンを加えて、完全に混ぜ溶かす。ボウルごと氷水につけて、冷ます。
その間に、生クリームとキルシュを入れてミキサーで、軽く流れがごくゆるい程度に泡立てる。
この生クリームを2回に分けて、冷めたラズベリーの方に混ぜ入れる。1回目は泡だて器で、2回目はゴムべらで空気を入れないように気を付けること。
用意しておいた型に注いで上をパレットナイフなどでスムーズにする。このまま冷凍庫で冷やし固めて、完全に固まったら型から抜いてラップに巻いて冷凍バッグに入れておけば保存可能。
クッキーシートなどにベーキングペーパーなどを敷く。この上に15cmのセルクルを乗せて、中にムースフィルムを巻く。底の部分にケーキの生地を敷く。
サワークリームとマスカルポーネはボウルに入れて、一緒によく混ぜ合わせて柔らかくしておく。
オレンジジュースとグラニュー糖を小鍋に入れて、火にかけて混ぜ溶かす。80℃ぐらいになったら火からおろす。ボウルに移し替えて、準備しておいたゼラチンを入れて混ぜ溶かす。
サワークリームとマスカルポーネを混ぜたものを少しずつオレンジジュースの方に加えて、ミキサーで混ぜ合わせていく。(熱かったら、氷水に当てて冷ますこと)
生クリームとコアントローを一緒に、ごくゆるく泡立てる。
生クリームを2回に分けて、オレンジの方に混ぜ入れる。最初は泡だて器で、最後はゴムべらで混ぜること。
用意しておいたセルクルの上にこのムースを3分の1程度注ぐ。真ん中にラズベリーのムースを乗せる。さらに上から1cmぐらいの空間を残すようにムースを注ぎ入れる。残ったら、別の器に入れて冷蔵庫で冷やし固めて、デザートにどうぞ。
まだムースが固まらないうちに、冷凍物のラズベリー、ブルーベリー、赤スグリなどを散らす。冷凍庫で冷やし固める。
ゼラチン以外を80℃以下に温めて溶かし、用意しておいたゼラチンを入れて、混ぜ溶かす。氷水に当てて冷ます。
これを静かに固まったムースケーキの上に注ぐ。冷蔵庫で固まるまで置く。
ニュートラル・ジュレが固まったら、ケーキをセルクルから抜き、ケーキプレートなどの上に乗せる。ムースフィルムをはがして、デコレーションをする。
チョコレート細工(保存可能パーツ;冷暗所、夏場は冷蔵庫に保存する):メーカーのテンパリング温度を守って、テンパリングしたチョコレートをパレットナイフで伸ばして結晶し始めたら、型を使って切り取ったもの
マカロン、クッキー(保存可能パーツ;マカロンは冷蔵庫か冷凍室に保存する)
水分の多いケーキに乗せるときには、溶かしたチョコレートなどで表面をコーティングして乗せるとよい。
全体的に見て、自分で考えておいたデコアイテムをバランスよく飾って出来上がり。
ケーキの断面はこんな感じになります。
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「Milky Way」panipopo
© 2006 cotta Co., Ltd.
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