ひな祭り用に少し特別なシュクセを作り、2色のクリームにいちごをたっぷりと乗せて春爛漫のデコレーションケーキを作ってみました。
シュクセは、ダコワーズ生地と違い、薄力粉を加え混ぜます。卵白でメレンゲを作って、このシュクセには通常のアーモンドパウダーの代わりにピスタチオパウダーを使い、さらに抹茶を加えてグリーンにしました。
ただし、ピスタチオパウダーは水分が多い分、シュクセが柔らかくなるので、上級向きです。心配な場合は、アーモンドパウダーを多めにして、その分ピスタチオパウダーを少なくして作ることも出来ますので、レシピにはその割合も加筆しておきます。
クリームは真ん中がクレーム・レジェール。クレーム・パティシェール(カスタード)にホイップした生クリーム(クレーム・シャンティイ)を加えてキルシュで風味を付けたものです。
上のピンク色のクリームは、生クリームにいちごのピュレを加えて作ったシャンティイ・オ・フレーズ(苺クリーム)。苺を乗せてピスタチオを刻んだものを振りかけました。
桃の節句ですから、ホワイトチョコレートで桃の花を作ってデコレーションして仕上げました。
注:レシピの転用・掲載などの二次利用はお断りしております。
(クレーム・パティシェールを作る)
バニラ棒をしごいて、縦真ん中に切れ込みを入れて中から、バニラビーンズを取り出す。鍋に牛乳とバニラビーンズを入れて、沸騰直前まで沸かす。(1)
ボウルに卵黄を入れて泡だて器で混ぜて、ここにグラニュー糖を入れて白っぽくなるまでよく混ぜる。さらにふるった粉類をよく混ぜ合わせる。(2)
1の熱い牛乳を一気に2のボウルに入れて、泡だて器でよく混ぜる。これを濾しながら、鍋に移す。
中火で、泡だて器でひっきりなしに混ぜながら、クリームを炊く。なべ底からバフッ、バフッと泡が立つようになったら、さらに混ぜながら1分半程度火を入れる。
出来上がったら、ボウルに移し、ぴったりとラップを表面に直接貼り、氷水にこのボウルの底を当てながら完全に冷ます。
シュクセ生地を作る。2回ずつふるった粉類をボウルにすべて合わせて、まんべんなく混ぜ合わせる。170℃にオーブンを温めておく。
ボウルに卵白を入れて、中速のミキサーで回し、卵白のコシを折る。出て来る泡の大きさがだんだんと小さくなって来たところで、高速に変えて、グラニュー糖を3回に分けて混ぜる。メレンゲが8分立て(お辞儀する位)になったら、低速に変えて1分程度、キメを整える。
合わせた粉類を2回に分けて混ぜ合わせる。1回目の半量が混ざった時に残りの粉類を入れて、さっくりとゴムべらで混ぜる。
天板の上にベーキングペーパーを乗せて、その上に直径15cmのセルクルを置く。絞り袋に丸口金を付けたものにシュクセ生地を入れて側面に合わせて、丸く高さ4cmぐらいにグルリと絞る。真ん中、底にも丸く絞る。粉砂糖を表面に振って、温めておいたオーブンで13~15分程度焼く。
焼きあがったら少し置いて、底の部分の生地をそっと押して、ふくらみを取る。ペーパー付きのままセルクルごと縦にして、そのまま冷ます。
シュクセ生地を冷ましている間に苺クリームを作る。ボウルに生クリーム、苺ピュレ(液体状)、グラニュー糖を入れて、ミキサーで8分目まで泡立てる。
今度はクレーム・レジェールを作る。ボウルに生クリームとグラニュー糖を入れて、しっかり目に泡立てる。完全に冷めたクレーム・パティシェールにキルシュを加え、ゴムべらでよく混ぜ合わせる。泡立てた生クリームを加え、クレーム・レジェールを作る。
セルクルを横に倒し、底のベーキングをはがす。セルクルの際にパレットナイフなどの刃を入れて、そのまま側面に沿って生地をはがしてセルクルを抜く。
絞り袋にクレーム・レジェールを入れて1cmぐらいの厚さに絞る。
苺クリームをクレーム・レジェールの上に絞る。
溶けたホワイトチョコレートをペーパーかOPシートで作ったコルネに詰めて、転写シートなどの上に丸い5点を繋いで桃の花を作る。中央の部分は、デコペンの黄色いチョコレートで丸く絞る。冷蔵庫で冷やし固める。
冷やし休ませたケーキの上に、はがしたチョコレートの桃の花を飾って、出来上がり。
切った断面は、ひな祭りにふさわしく、グリーン、白、ピンクです。冷蔵庫で保管して、2日以内に食べきってくださいね。
数量:直径15cm1台分
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「春爛漫おひなシュクセ」panipopo
© 2006 cotta Co., Ltd.
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