口どけのよいアイスクリームが美味しい季節。今回は、極上アイスクリームの紹介です。フランスではアイスクリームはグラス(Glace)といいますが、なめらかなシルクのような食感を持つ、よりクリーミィーなアイスクリームはパルフェ(Parfait)と呼んで区別します。つまり極上アイスクリーム。なめらかな舌触りと、少し濃厚ではあるけれどさっぱりとした後味は、アイスクリーム好きには堪えられないかも!
ここではアイスクリームマシーンを使ったやり方も載せています。使うと時間が2時間ぐらい短縮できますが、なくても十分に固くならず、きれいにクリーミィーな舌触りのアイスクリームが出来上がるのがうれしいところ。
メリメロ(Meli-melo)とは、「ごちゃまぜ、いろんなものを混ぜた」という意味のフランス語。つまり基本の形だけが出来れば、あとは何を混ぜてもOKの便利さがいいです。応用が効くので、イマジネーションでいろんなフレーバーを作り出せますよ。
私は今回、ブルーベリー味とラムレーズン味を作ってみました。どちらもパルフェの基本を作ってから混ぜています。なお、パルフェは「極上」なので、それだけに最初の工程で、パータ・ボンブを作る必要があります。これはフランス菓子の基礎でもあるので作り方を知っていると、クリーミィーなムース系のお菓子も作れるようになります。その際、必要なのは200℃計なので、準備してくださいね。
注:レシピの転用・掲載などの二次利用はお断りしております。
用意するもの
・200℃計
・厚手の鍋
・ハンドミキサー
小鍋に水と砂糖を入れて木ベラで混ぜながら、完全に煮溶かす。
鍋肌についた砂糖は水に浸したハケで、きれいにする。
沸騰して少し経ったら、200℃計を入れて、そのまま何もせずに115℃までシロップを煮詰める。
シロップが100℃を過ぎた頃から、ボウルに卵黄を入れてミキサーの高速で混ぜ始める。シロップが115℃に達するまでに、卵黄が少しもったりと白くなり始めた状態になっていたらOK。
注意:シロップは高温になるので、くれぐれも注意が必要です。厚手のミトンやタオルをお忘れなく!なお、慣れない作業だともたつくので、作業を手伝ってくれる人がいるといいですよ。あるいは、スタンド型のミキサーがあると、慣れなくてひとりの場合は、便利です
⇒ 出来たら、ハンドミキサーを泡だて器に変えて、高温シロップを混ぜるとよいですが、難しい場合にはそのままミキサーで。ここでは、泡だて器に変える場合の工程を説明しますが、ミキサーの場合は、そのまま115℃になったシロップを少しずつ、糸を垂らすように入れて行くだけです。
シロップが112℃ぐらいになったら、ミキサーを止めて、白っぽく、もったりとした状態の卵黄を泡だて器で混ぜ始める。
この状態で115℃に達したシロップを入れるが、片手で絶え間なく泡立て器で卵黄を混ぜ、もう一方の手でシロップを少しずつ注ぎ入れる。(ボウルの下に濡れ布巾を敷いておく) これが難しい場合には、誰かに助けてもらってください。ここで泡立てることを止めると、シロップがボウルの中で固まってしまうので、決して両方の手を止めることはしないこと!
全部シロップが入ったら、そのまま今度はミキサーの高速に変えて、混ぜることを続ける。
だいたいパータ・ボンブの入ったボウルが30℃ぐらいになってくると、光沢のあるもったりとしたパータ・ボンブの出来上がり。持ち上がると、垂れるときにゆったりとリボン状を描きながら、元にゆっくりと戻るぐらいの固さになる。
出来上がったパータ・ボンブは違うボウルに入れて冷蔵庫で完全に冷やしておく。(30分程度)
その間に生クリームと、取り出したバニラビーンズを入れて、そのまま8分立てに泡立てる
これを冷やしたパータ・ボンブに2回に分けて入れ混ぜる。最初は泡だて器で、2回目はゴムベラで完全に混ぜ合わせる。
混ぜ合わせた直後の状態。
ここで、ひと手間かけて少し冷蔵庫で1時間ぐらい寝かせるとよい。こんなふうにアイスクリームのアパレイユが落ち着きます。
お好みの具を入れて、そのまま器に入れて冷凍庫で3時間程度か、それ以上冷やし固める。
アイスクリームマシーンを使うのなら、取扱説明書をよくお読みの上、完全によく冷やした状態で作ってくださいね。
こんなふうに出来上がりです。極上のクリーミィーさを持つパルフェはいかが?
数量:AtelierGourmetのカップ3個
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「メリメロ・パルフェ」panipopo
© 2006 cotta Co., Ltd.
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