7月14日はフランスの独立記念日。キャトルズ・ジュイエ(文字通り、フランス語で、14日の7月という意味です)のパリでは、シャンゼリゼの大通りを凱旋門から軍事パレードが始まり、大統領も参列します。そして、夜には、エッフェル塔の近くで花火大会があって、それはそれは美しい火花の競演が始まります。光の都のパリでもあるので、夜にはエッフェル塔も美しくライトアップされますが、花火の前には光が消え、夜空も一瞬真っ暗闇になって、それから花火が上がるわけです。そのドラマチックなこと!
毎年、キャトルズ・ジュイエには、その年のテーマが決まっていて、パリっ子たちも観光客も一斉にセーヌ川にかかる多くの橋の上や、広場に集まって盛大な花火を楽しむものです。芸術的なテーマにそって、パリの花火はとりわけ美しいと思います。
このアントルメの側面の星は、そんな花火の火花を表してみました。寒天で作ってあるので、夏でも持ちがいいです。国旗の飾りは簡単にベリーズを使っています。旬のブルーベリーや、手に入ったらラズベリーで飾ったらかわいいですが、ここでは冷凍物のグロゼイユ(赤スグリ)を使いました。いちごのシーズンだったら、いちごで飾るのもいいですね。
今回のアントルメは簡単にレイヤースタイルにしてみました。これだったら、ムースさえできれば比較的簡単に作ることが出来ます。夏なので、簡単に組み立てられてデコも簡単だったら、ムースケーキも厭わずに作れますね。
注:レシピの転用・掲載などの二次利用はお断りしております。
・アントルメの下に敷いてあるダコワーズ生地は、お手持ちのレシピで作ったものを使ってください。あるいはスポンジ生地でもOKです。
セルクル(直径15cm)をラップかプラスチックシートを敷いた台の上に置く。中にはケーキフィルムを巻く。
セルクルよりも一回り小さな丸型にダコワーズ生地を入れる。
板ゼラチンは、冷水に1枚ずつ入れて柔らかくなったら、硬く絞っておく。
鍋にピュレ2種類とグラニュー糖を火にかけて80℃ぐらいに混ぜながら温める。
ボウルに用意しておいたゼラチンを入れて、80℃以下になったピュレ液を入れて、ゼラチンを混ぜ溶かす。
氷水にこのボウルを当てて、完全に冷ます。(少しとろみがつくまで)
生クリームにキルシュを入れて5~6分立てぐらいに緩く泡立てる。
このクリームを2回に分けて、ピュレ液に混ぜ合わせる。1回目は泡だて器でもったりと混ぜ入れる感じで、2回目はゴムべらでさっくりと混ぜ合わせること。
これを用意しておいたセルクルに3分目ぐらいに流し入れる。
上にベリーズを散らして冷やし固める。
冷水に板ゼラチンを入れて、柔らかくなったら、硬く絞っておく。
湯せんにホワイトクヴェルチュールをかけて、40℃以上にならないようにしながら混ぜ溶かす。
牛乳は80℃程度に温めておく。この温めた牛乳を少しずつ溶けたチョコレートに入れてゴムべらでよく混ぜ合わせる。
途中、激しく分離するが少しずつ牛乳を入れては混ぜることをしていくうちに、ツヤのある状態になるので心配いりません。
温かいうちに用意してあったゼラチンを入れて、完全に混ぜ溶かす。これに白胡椒をミルで挽いたものを加える。
これを氷水に当てて、冷やす。
そのうちに、生クリームを5~6分立てにしたものを2回に分けて混ぜ合わせる。
これを上部から少し余裕を開けて注ぐ。
冷凍庫で冷やし固めておく。
水、グラニュー糖、水あめを軽く溶かして電子レンジで20秒ぐらい温める。60℃ぐらいになったらOKです。これにふやかしておいたゼラチンを混ぜ溶かして、冷ましておく。
冷凍したアントルメの上にベリーズを配色して、静かにニュートラルゼリーを注ぐ。
冷蔵庫で冷やし固めて、セルクルを抜く。
粉寒天とグラニュー糖を混ぜておく。ジュースを小鍋に入れて、粉寒天ミックスを入れて、2分ぐらい軽く沸騰させながら加熱する。バットなどに注いで固める。
これを星形のクッキーカッターで抜いて行く。
アントルメがまだ凍った状態でケーキフィルムを優しく取る。これに寒天の星で飾る。
もし、この星が余ったら上にもデコする。他、自分のアイディアでデコして出来上がり。
中身はこんな感じです。
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「フランス独立記念日のアントルメ」panipopo
© 2006 cotta Co., Ltd.
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