クリスマスには、日本ではいちごの乗ったデコレーションケーキが典型的なクリスマスケーキとして幅を利かせているけれど、フランスではとい型を使ったアントルメのブッシュ・ド・ノエルがもっともポピュラーなものです。その次によく街角で見かけるのが、古典的なブッシュ・ド・ノエルで木の切り株型をした薄いロールケーキ。これにバタークリームでデコしてあるのが普通。 栗を除くすべての材料をボウルに入れて、ハンドミキサーなどで8分立てに 泡立てる。ロールケーキの生地の上にパレットナイフなどできれいに 伸ばして、切った栗をまんべんなく散らす(Photo1) ベーキングペーパーごとぐるりと巻いて、形を整える。これを冷蔵庫で 最低1時間ぐらいは冷やし休ませること。(Photo2) ボウルにマロンペーストとラム酒を入れて、混ぜ合わせる。柔らかく なったら、少しずつ生クリーム150gを入れてさっくりと混ぜていく。 これを成型後のロールケーキの表面に均等にパレットナイフで伸ばす。 残りのマロン・シャンティイに再び生クリーム75gを少しずつ加え混ぜ、 少し柔らか目のシャンティイに作り上げる。(生クリームは、75gすべて 入れない 場合もあるので、そこは加減してくださいね) これを流れ星の尾を作るために、サントノーレ型の口金をつけた絞り袋に 詰めて、均等に写真のように絞る。(Photo4) 両端を切って出来上がり。デコをすればいいだけです。
日本では、アントルメスタイルのクリスマスケーキはまだまだ少ないので、今回は去年作ったロールケーキの生地をそのまま使い、中身やデコをアレンジしたバージョンを作ってみました。ロールケーキだったら、比較的簡単に出来上がるし、万人受けするのがいいところかなと思います。
今回はマロン尽くしのマロン・ロールケーキ。絞りやデコは星をイメージして飾ってみました。そのデコのテクニックをお見せします。
デコを決めるときには、何かひとつそのイメージを作ってみることをお勧めします。
私は、今回は星(流れ星)がテーマだったので、そのイメージを元にマロンケーキに合うものを揃えることにしました。ひとつイメージを決めたら、それに合うものとケーキに挟む材料をデコに選びます。 流れ星+マロン(栗)+クリスマスなので、それらに合ったものを選んだら、デコも簡単になるというわけです。
デコはケーキを作るよりも先に予め準備しておくと、簡単に作業が進みます。こういったものは乾燥剤を入れておけば、比較的長く保管できるものです。 余談ですが、ブッシュ・ド・ノエルのブッシュは、フランス語では切り株、そしてノエルはクリスマスと言う意味で、ノエルの切り株ということになりますね。クリスマスはキリストの生誕をお祝いするものなので、決まって緑、赤、そして白が象徴的に使われる色合いです。緑は、常緑樹(クリスマスツリーはモミの木で、その象徴)を表し、永遠の平和を、赤はキリストの流した血(尊いもの)、そして白は純潔さを表す(生まれたての赤ちゃんのように)色として使われることが多いというわけです。そのモミの木などの切り株のようなブッシュ・ド・ノエルが、いつの間にかフランスではクリスマスケーキとして定着したのかもしれませんね。
作り方
外側のマロン・シャンティイ
(Photo3)
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「2010年ガトー・ノエル」panipopo
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