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べこもち*青森県下北地方の郷土菓子

べこもちは私の故郷、青森県下北地方の郷土菓子です。
もともとは端午の節句のお祝い菓子として作られていたものですが、今ではいつでもおやつとして楽しまれています。

華やかな模様(主にお花)で作られるのが特徴です。

本来は1回に米粉を1㎏単位で使って大量に作られるのですが、このレシピではご家庭で作りやすく食べきれる量にしてあります。
サイズも本来の物よりミニサイズにしたのでとっても可愛いです^^
今回は初心者でも作りやすく、べこもちらしい柄3種類の作り方をご紹介します。

材料はだんご粉で代用する場合も記載しましたが、上新粉+もち粉の方が断然滑らかで伸びが良く美味しいので、ぜひ同じ材料で作ってみて欲しいなと思います^^

慣れてきたらお好きな柄にアレンジして作ってみてくださいね!
蒸して仕上げますが、蒸し器がなければ茹でてもOKです!

【所要時間目安:60分】

注:レシピの転用・掲載などの二次利用はお断りしております。
また、所要時間に焼成・発酵・生地をねかす・冷やす時間などは含みません。


下準備

①熱湯を用意しておきます。(200ml程度用意しておくと安心)
②「たばね」を作る場合は、インスタントコーヒーを分量のお湯で溶いておきます。
(粒の大きいコーヒーの場合は溶けにくいこともあるので、茶こしで漉しておいた方が〇)

補足

  • 1

    「もち粉」がスーパー等では手に入りにくいようなので、どうしても手に入らない場合は上新粉+もち粉の代わりに全量をだんご粉に置き換えて作ってみても構いません。
    ただ本来の材料ではないので質感等が若干異なる場合があるのと(出来上がりの弾力が強いように感じました)、メーカーによって粉の配合が違うらしいので水分量や食感等が変わる思います。
    生地は様子を見ながら水分を加減して作ってくださいね!

    べこもち*青森県下北地方の郷土菓子
  • 2

    着色は基本的に何を使っても構いません^^
    ・アイシングカラー…ジェル状で鮮やかな発色と、風味を邪魔しないので使いやすいと思います。
    ・食紅(粉末状)…田舎ではこれとインスタントコーヒーをよく使っています。粉末なので途中で水分の調整が必要な時があります。
    ・野菜パウダー、抹茶パウダー等の副材料…体にやさしく、ナチュラルな色で可愛く仕上がるのが長所ですが、風味がつくので複数色使いたいときには香りが混ざることを考慮する必要があります。慣れた方や、初心者でも単色ならとっても良い材料だと思います。

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  • 3

    蒸す作業ではさらしを使えると良いのですが、ない場合はガーゼが使いやすいです。
    薬局などで1m程度の大判が安く買えるので、お買い物ついでに仕入れてくると便利ですよ!

    べこもち*青森県下北地方の郷土菓子

基本の生地

  • 1

    上新粉+餅粉+上白糖を大き目のボウルに入れて、手でよく混ぜます。
    ※写真は倍量で作っています
    小さいボウルだととっても捏ねづらいので、大きいボウルをおすすめしています。

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  • 2

    熱湯をまずは90g程度一気に注ぎ、箸でぐるぐる混ぜて全体に水分を均等に行き渡らせます。
    (お湯の量は少なめにしています。この後様子を見て足します。)

    べこもち*青森県下北地方の郷土菓子
  • 3

    細かいそぼろ状になったら手でこねていきます。熱いので火傷には気を付けてください。
    できるだけ熱いうちに捏ねて欲しいので、熱いのが苦手な方はゴム手袋をおすすめします^^ゴムベラでは力が入りにくいのでおすすめしません。
    写真は素手ですが、私はいつもお掃除用に売られている厚手のゴム手袋を利用しています。

    べこもち*青森県下北地方の郷土菓子
  • 4

    生地をまとめ、手のひらの下の部分、親指の付け根を使い、ボウルを回しながら力を入れてしっかり捏ねます。
    まとまらない場合は小さじ半分くらいずつ熱湯を足して捏ねてみてください。
    粉のメーカーによってお湯の量が変わるので、様子を見て加減をお願いします。
    捏ねている時点ではボウルにベタベタとくっつきません。綺麗に剥がれるはずです。
    ベタつく場合は水分の入れすぎですので、粉と砂糖をレシピ通りの比率で配合したものを足して調整してください。
    ※今回リンクしているメーカーさんの粉では、お湯が全部で110gくらい入りました。

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  • 5

    一部を取って丸め、指でぐっと押してみても縁が割れないくらいが良いです。
    割れるようなら水分不足です。お湯を足して捏ねてください。
    ここでしっかり捏ねないと、模様を作る時に割れやすいです。
    滑らかさを感じられるようにちょっと生地の質感が変わるのを感じ取れると思うので、それまでしっかり捏ねてくださいね。

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模様①【たばね】

  • 1

    昔から作られている伝統的な模様で、草を束ねた模様です。
    べこもちの王道ともいえる模様で、縁起がいいとされているのでお祝いの席にも。
    着色は今回コーヒーでしますが、もちろんお好きな色で作っていただいて構いません♪
    ピンクで作ってもすごく可愛いですよ!

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  • 2

    白い生地を100gと残りに分け、100gの方に溶かしておいたコーヒー液を加えてよく捏ねておきます。
    次に茶色を5等分(20g×5)、白から40gずつ5個取り、
    茶色5、白(小)5、白の残り生地に分けておきます。
    【組み立てる時の約束事】
    使わない生地はその時点ですぐにビニール袋に入れるか、濡れ布巾をかけて保湿してください。
    数分で表面が乾いてしまうため、ひび割れして綺麗に作れません。

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  • 3

    白い生地を6㎝程度の大きさに潰し広げます。

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  • 4

    茶色を乗せ、白を寄せます。
    大体茶色の6割が隠れる程度で大丈夫。

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  • 5

    青の方向へ少しずつ回しながら、赤の矢印のように底から上へ向かって寄せるように(時々茶色を中に押し込む)していくと自然に少しずつ閉じていきます。
    持ち方は両手で包み込むように。ゆっくりで良いので少しずつ少しずつやってみてください。

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  • 6

    完全に閉じたら綺麗な丸のまま保湿しておきます。
    他も同様に5個全て終わらせます。

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  • 7

    6を上から均等に潰し、直径6cm程度、厚さは1.5㎝程度の円盤状にします。
    ここできっちり同じ大きさにするのがポイントです!

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  • 8

    接着面に指で少量ずつ水を付けながら、7を重ねます。
    表面の湿度が十分にあれば水はつけなくてもOKです!
    そして上から少しずつ潰していきます。

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  • 9

    横から見るとこうなります。厚さ5㎝程度になればOK。

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  • 10

    まん中をこのように指で潰します。
    乾燥して割れてきてしまっています^^;本当はダメなんですコレ^^;
    撮影しながらなので勘弁して~!笑

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  • 11

    10の方向のまま手前に倒し(真ん中を潰した部分が縦方向を向いています)、包丁で真ん中をこのように切ります。幅は1.5㎝。
    包丁では押し切るのではなく、上下に動かしながら切ると綺麗にスパッと切れます。

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  • 12

    11の左右の二つを、切り口を指で少し潰します。
    写真の前、後を参考にして「後」の状態にしてください。

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  • 13

    横から見るとこうなっています。
    少し扇のように広げると模様が綺麗にできますよ♪

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  • 14

    余っている白を全部使って、11で切った真ん中と同じ長さの円柱状にします。

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  • 15

    14を真ん中からふたつに切ります。
    かまぼこ形が2つできることになります。

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  • 16

    カットした真ん中の部分を15で挟むように重ねます。
    切り口同士が合わさるように。接着面には少量の水を塗ってください。
    少し生地がはみ出しても大丈夫です。

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  • 17

    16はこのように重なっています。

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  • 18

    13を左右に合わせます。

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  • 19

    18を中心に向かって均等に押し、全体を円柱状にまとめていきます。
    両手で囲むように押さえて、少しずつ回しながら整えていくと良いです!

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  • 20

    19が大体円柱に整ったら、台の上で長さ15㎝程度に少しずつ伸ばします。
    転がすより、ギュッギュッっと少しずつ両手で握るように伸ばすようにすると良いです。
    とにかく少しずつ、少しずつ進めます。
    直径を大きめに仕上げたい方は10cm程度で止めても良いし、反対にもっと小さくしたい方は20㎝くらいまで伸ばしても構いません^^

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  • 21

    まん中で切ってみるとこんな感じに出来上がっています^^
    蒸す前に1㎝くらいの厚さにスライスします。
    切るときは形作る時と同様に押し切らず、包丁の刃をこまめに動かしてください。
    押し切るとボソボソの切り口になり美しくないです。

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  • 22

    蒸し器を用意し、濡らして軽く絞ったガーゼやさらしを敷いて(どうしてもなければオーブンシートでも)、強めの中火で10分蒸します。
    大きく仕上げた場合は15分程度、小さい場合は10分くらいかなと思います。
    少し膨らむので間隔をあけてください。
    これはちょっと詰めすぎました^^;
    お湯で直接茹でても構いません。
    時間は沸騰したお湯に餅を入れて、同じ時間です。

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  • 23

    くっついてしまったら、水で濡らしたハサミなどで切ってあげてください。
    無理に引っ張ると伸びてしまいます。
    蒸しあがったら蓋を取って1分くらい置き(ふくらみがちょっと落ち着いて取り出しやすくなります)、水で濡らした箸などで、濡らしたさらしや布巾の上に取り出します。オーブンシートやラップだと余分な水分を逃がさないので、表面がベチャッとなりやすいです。
    めちゃくちゃ熱いので気を付けてください。手にくっつくと危険です…。

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  • 24

    出来上がったら熱いうちに1個ずつラップに包みます。
    表面が乾きやすく、冷めるとカピカピになってしまいます。

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  • 25

    温かいうちにどうぞ♪
    冷凍もできますので、食べきれない場合は冷凍庫へ。
    冷めて固くなったら…
    ・電子レンジ→様子を見て、ぷくーっと膨れ始めたら即停止です!見てないと爆発します…^^;
    ・オーブントースター→常温ならトースターでも焼けます。こんがり焦げ目がついてこれも美味しいんです!焦げやすいので気を付けてください。

模様②【小菊】

  • 1

    途中まで「たばね」と同じ方法で作れます!見た目よりは簡単にできるのでぜひ♪

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  • 2

    基本の生地量は「たばね」と同じです。
    分け方は
    ①花びら用(今回はピンク)…20g×5個
    ②白小分け…33g×5個
    ③茎用…8g
    ④花の中心用(黄)…10g
    ⑤白残り
    となっています。
    各自で着色してください。淡い色はボケやすく、仕上がりのお花がよく見えない失敗がよくあるので、しっかり色をつけてあげた方が良いですよ!

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  • 3

    重ねて潰すところまでは「たばね」の9までと同じです。

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  • 4

    十字に切ります。

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  • 5

    黄色を2㎝程度の円柱にします。

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  • 6

    4をこのようにくっつけます。お花に見えてきました♪
    中心が凹んだようになっていると思いますが、それで良いです。

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  • 7

    6を均等に円柱にしながら5~6cm程度の長さにします。
    端っこを手のひらで時々押しながら伸ばすと、アンバランスにならずに円柱にしやすいです。

    べこもち*青森県下北地方の郷土菓子
  • 8

    緑を形成します。
    幅は1.5㎝、長さは7と同じ、厚さはおよそ5~7㎜です。

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  • 9

    残りの白を全部使って四角柱にします。
    長さは7にそろえて。

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  • 10

    縦に斜めに切り、三角柱ふたつにします。
    これは9を立てて上から見ています。

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  • 11

    それぞれのパーツをこのように合わせます。
    多少隙間があっても大丈夫です。伸ばす時に埋まります。

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  • 12

    長さ15㎝程度に全体を伸ばし、切るとこのような模様が出来上がります♪
    今回は初めての方でもできるように葉っぱを省略しましたが、出来る方は緑のパーツを増やして葉っぱをつけてあげると更に可愛いと思います♪

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模様③【小菊×3】

  • 1

    更に、小菊を小さく伸ばすとこんなアレンジもできます!
    作っておくパーツは
    ①花びら用(今回はピンク)…20g×5個
    ②白小分け…33g×5個
    ③花の中心用(黄)…10g
    ④白残り
    ※今回は茎を省きました

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  • 2

    「小菊」の7までは作り方は同じです。
    7で出来た円柱状の花を15㎝くらいまで伸ばし、3等分に切ります。

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  • 3

    残りの白い生地を4等分し、全て2の長さに合わせた三角柱にします。

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  • 4

    4つの三角柱とお花をこのように合わせます。
    三角柱は馴染みやすいように、端を多少伸ばしてあげても構いません。

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  • 5

    他の模様と同様に15㎝くらいに伸ばしてスライスすると、このような模様が出来上がります!
    慣れてきたら、ちょっと手間はかかりますが違う色のお花を3色それぞれ作るととっても可愛いです!

    べこもち*青森県下北地方の郷土菓子
公開日:2021/4/28 最終更新日:2023/5/3

このレシピの材料

数量:直径6cm程度で約15個分

  • 着色用(たばねの模様)

  • インスタントコーヒー … 1.5g
  • 熱湯 … 2g

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