リンゴのタルトで秋らしさを感じてみませんか?一番簡単なのは、空焼きしたタルト台にスライスしたリンゴにレモン汁を絡めて並べて、ちょっとザラメのような粗い砂糖とシナモンを振りかけて焼くもの。これはフランスのママンの作る古き良きスタイルのリンゴのタルトです。
ここでは2種類のクリームの上にリンゴを乗せて焼く作り方です。リンゴは軽くキャラメリゼさせてありますが、レモン汁をかけただけのものを乗せて粗めの砂糖を振りかけて焼いてもおいしいです。
さて、2種類のクリームのひとつは、クリームチーズと生クリームの濃厚なもの。さしずめ、ノルマンディースタイルかなと思います。フランスの北部ノルマンディー地方は酪農で有名でおいしいクリームやチーズなどの乳製品をたくさん生み出す地方です。
もうひとつの方は、私が17歳の時に作ったリンゴのタルトで、これが私のお菓子作りの原点かもしれません。とても好評で、あのころミニーマウスが好きだった私が、『Minnie‘s Apple Pie』と名付けたタルトでした。これは今もよく作ります。オリジナルバージョンは、カスタードクリームの上にレモン汁、グラニュー糖、そしてわずかの水とシナモンパウダーで煮たスライスしたリンゴをそのクリームの上に乗せて焼いたものでした。
アップルパイ、タルト、アメリカ系はよく『パイ』と呼び、フランスでは『タルト』。どちらもほぼ同じもの。いろんなバリエーションがあって、ちょこちょこっとおうちにある材料で作るタルト・オ・ポムは秋のお菓子ですね!やはり、りんごは甘酸っぱい紅玉、ピンクレディー、酸っぱめのグラニースミスなどが合います。
まずはタルト生地の作り方は、こちらを参照してください。
残ったタルト生地は小分けして、ラップに包んでから冷凍バッグに入れて保存可能です。その場合でも、1ヶ月以内に使い切ってくださいね。
注:レシピの転用・掲載などの二次利用はお断りしております。
ラップの間に冷蔵庫で1晩寝かせてよく冷えたタルト生地(最低3時間は休ませること)を乗せて、ローリングピンで3~4mmぐらいの厚さに均一に伸ばす。
それを型(ここでは直径12cmのタルト型を使いました)に入れて、型に生地をよく貼り付ける。特に側面部分がきちんと型に付いていることを確かめる。
冷蔵庫で最低1時間休ませる。冷蔵庫で休ませる時間が長いほど、パイウェイト(重石)をしなくても焼き縮みすることなく焼きあがります。
焼く前にフォークなどでまんべんなくピケ(生地を刺して穴あけすること)してから、180℃のオーブン(予熱を入れておく)で、13~15分程度、空焼きする。
ボウルにクリームチーズを入れて、柔らかくしておく。
これに、生クリームを泡だて器でよく合わせて、グラニュー糖、卵の順に入れ混ぜる。
ふるったコーンスターチをよく混ぜ合わせる。レモン汁を入れて混ぜて出来上がり。
鍋に牛乳とバニラを入れて、軽く沸騰直前まで温める。
ボウルに卵黄を入れて泡だて器で混ぜてから、グラニュー糖を一気に入れてすぐに混ぜ合わせる。さらにふるった粉類を入れて、よく混ぜておく。
これに熱い牛乳を注いでよく混ぜ合わせてから、このカスタードの液体を鍋に濾し入れる。
中火よりもやや強い火にかけて泡だて器でひっきりなしにかき混ぜながら、クリームを炊き上げる。
沸騰(クリームに空気穴が開く)して1分ぐらいそのままかき混ぜて出来上がり。
こちらのクリームを使うときには、焼いたタルト台を準備しておいて、クリームが出来上がったらすぐに熱いクリームを縁まで注いで表面をならしておく。
リンゴを櫛形(大小、お好みのサイズで)に切ってレモン汁をからめておく。
フライパンにバターとキビ砂糖を熱して溶かし、リンゴを加えて軽くソテーする。
最後にカルヴァドスかラム酒を振りかけて仕上げる。(アルコール類を入れるとフライパンから火が上がるときがあるので、十分に気を付けること!)シナモンパウダーを少々振ってまぶす。
お好みのクリームを入れたタルト台の上に上記のりんごを放射線状に並べて、180℃のオーブンで25~30分焼く。
焼きあがったら、ケーキクーラーの上に乗せて冷ましてから型出しして上に熱いナパージュを塗ったり、粉砂糖を振りかけて出来上がり。
断面です。
《12cmのタルト型3台にはリンゴを1個半、18cm型1台には、りんごを2個使用します。》
ワックスペーパーの上に乗せて四隅をクリクリとよじって包む。
ワックスペーパーが大きい場合には、予め裏側に返して四辺を折り込んでおく。表に返して、タルトを乗せて同じように包む。
OP袋に入れて口をリボンで結んで出来上がり。
数量:12cmのタルト型3台分、18cm以上の
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「タルト・オ・ポム2種」panipopo
© 2006 cotta Co., Ltd.
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